ギターを叩く

毎日新聞10日夕刊「らっこ」という音楽記事に、
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラというアコースティック・ギター・デュオの事が書いてあった。この記事の中で?と思う記述あり。

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラのインタビュー内で
「ギターを、ただ弦を鳴らすだけの楽器ではなくて、胴体をたたいたって良いと思うのね。そんな奏法は、昔からあったでしょ? でも、ちょっと私たちは激しくたたく方だと思うから、ギターの傷みは激しいけれど(笑)」
とかいてあるその後で、この記事の筆者 音楽ライター・櫻井隆章という方は、
>弦楽器の胴体をたたいてリズムを刻むのは、ウクレレジェイク・シマブクロが編み出した奏法でもある。
と書いているのだが、これは明らかに「ジェイク・シマブクロが編み出した奏法」ではない。つい筆が滑ったにしては浅はかな記述である。ジェイク・シマブクロ1800年代生まれというのなら理解できないでもないが、これはあり得ない話である。

新聞には、案外適当な事が書かれているので、鵜呑みにしてはいけないという例である。